スマホ・マウスで手首が痛い・・・(ドケルバン病とは?)
2026年02月18日

手首の親指側が痛くなる原因と治療の考え方
最近、手首の親指側がズキッと痛む、物を持つと痛い、赤ちゃんを抱っこするとつらい、という相談が増えています。
それは「ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」かもしれません。
特にビジネスマンやスマートフォンを多く使う方、産後の方に多い疾患です。
ドケルバン病とは何が起きているのか
ドケルバン病は、親指を動かす腱が通るトンネル(腱鞘)が狭くなり、炎症を起こしている状態です。
関与する主な腱は次の2つです。
・長母指外転筋
・短母指伸筋
これらは手首の親指側(橈側)を通り、第一背側コンパートメントと呼ばれるトンネルを通過します。
この部分で摩擦が増えると、
・手首の親指側の痛み
・物をつかむと痛む
・親指を動かすとズキッとする
・腫れや熱感
といった症状が出ます。
なぜビジネスマンに増えているのか
現代人の生活では、親指を酷使する場面が非常に多くなっています。
・スマートフォン操作
・パソコンのトラックパッド操作
・マウス操作
・資料を持つ動作
特に親指の外転や伸展を繰り返す動作が続くと、腱鞘との摩擦が増えやすくなります。
さらに、長時間の手首固定姿勢も炎症を助長します。

痛みが出るメカニズム
腱が腱鞘内を滑走する際に摩擦が増えると、滑走性が低下します。
すると次のような悪循環が起こります。
・腱の腫れ
・腱鞘の肥厚
・さらに狭くなる
・滑走が悪化する
これが「動かすと痛い」という状態の正体です。
やってはいけないこと
痛みがある状態で次のような行為を続けると悪化することがあります。
・痛みを我慢して使い続ける
・強いストレッチをかける
・無理なマッサージ
・親指の反復動作をやめない
炎症期では、まず負担を減らすことが重要です。
治療で重要なポイント
ドケルバン病の治療では順番が重要です。
まず確認すべきは、
・炎症の強さ
・腱の滑走状態
・手関節の可動性
・母指の使用パターン
炎症が強い段階では負荷の軽減が最優先です。
その後、
・腱の滑走改善
・手関節の調整
・母指の使い方の修正
へと段階的に進めます。
治療の考え方
手首だけを見ていると改善しにくいケースがあります。
実際には、
・前腕の回旋制限
・橈骨・尺骨の位置関係
・手根骨の動き
・肩や頸部の影響
が関与していることもあります。
当院では局所だけでなく、上肢全体の連動を評価し、負担のかかり方を見直します。
放置するとどうなるか
炎症が慢性化すると、
・痛みが長引く
・力が入りにくくなる
・日常動作に支障が出る
・腱鞘の肥厚が進む
といった状態につながることがあります。
「そのうち治る」と思って使い続けることが、回復を遅らせる原因になることも少なくありません。

まとめ
ドケルバン病は、親指の使いすぎだけでなく、動作パターンや関節の滑走不全が重なって起こります。
・親指側が痛い
・スマホ操作でズキッとする
・物をつかむとつらい
こうした症状がある場合は、早めに状態を確認することが大切です
この内容で同じような画像を作って
ugook整骨院 浜松町・大門・芝公園
院長:佐々木


